両白山地について
両白
山地は、
岐阜県、
富山県、石
川県、
福井県にまたがる広大な
山域で、加濃越
山地とも呼ばれています。この
山地は、白
山を主峰とする加越
山地と、能郷白
山を主峰とする越美
山地の二つに大きく分けられます。「両白」という名称は、それぞれの
山地を代表する二つの白
山、すなわち白
山と能郷白
山に由来しています。
九頭竜川が両
山地の境界となっており、地形的にも植生的にも異なる特徴を持っています。
概要
両白
山地の特徴として、2,000m級の
山々が連なる中では、白
山が最西端に位置している点が挙げられます。そのため、高
山植物の分布においては、この
山地が西限となる種が多く存在します。また、白神
山地に匹敵する規模の
ブナ原生林が広がっており、特にチブリ尾根や千丈平では、樹齢を重ねた
ブナの大木が多数自生しています。
加越山地
加越
山地は、北部の加賀(石
川県)、越前(
福井県)、
富山県、
岐阜県にまたがる
山地で、加賀越前
山地や白
山山地とも呼ばれます。この
山地の特徴として、
笈ヶ岳が岐阜・富
山・石
川の三
県境、三ノ峰が岐阜・石
川・福井の三
県境となっている点が挙げられます。加越
山地の
最高峰は白
山であり、その周辺は白
山国立公園に指定されています。
白
山
笈ヶ岳
三ノ峰
大長
山
別
山
赤兎
山
大門
山
ブナオ
峠 - 大獅子
山と大門
山との鞍部、
富山県道54号福光上平線
三俣
峠 - 間名古の頭の北側の鞍部
杉
峠 - 赤兎
山と三ノ峰との中間点付近にある鞍部
小原
峠 - 大長
山と赤兎
山との鞍部
谷
峠 - 取立
山の北西、
国道157号の
トンネル(谷
トンネル)
橋立
峠 -
野伏ヶ岳と小白
山(おじろやま)との鞍部
桧
峠(檜
峠) -
大日ヶ岳と
毘沙門岳との鞍部、
岐阜県道314号石徹白前谷線
油坂
峠 -
国道158号
源流の河川
加越
山地を源流とする河
川は、長良
川が
伊勢湾へ、それ以外は
日本海へ流れます。
庄
川
小矢部
川
犀
川
手取
川
九頭竜川
長良
川
越美山地
越美
山地は、越前(
福井県)と美濃(
岐阜県美濃地方)にまたがる
山地で、美濃越前
山地や濃越
山地とも呼ばれます。この
山地は、両白
山地の最西端に位置し、伊吹
山地と接しています。越美
山地の
最高峰は能郷白
山です。
能郷白
山
冠
山
金草岳
荒島岳
温見
峠 - 能郷白
山の北、
国道157号
冠
山峠 -
金草岳と冠
山との鞍部、林道冠
山線
高倉
峠 - 笹ヶ峰と
金草岳との鞍部、林道塚線
源流の河川
越美
山地を源流とする河
川は、
日本海及び
伊勢湾へ流れます。
九頭竜川
日野
川
揖斐
川
まとめ
両白
山地は、その多様な地形と豊かな自然環境から、多くの動植物が生息する貴重なエリアです。登
山やハイキング、自然観察など、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。
参考文献
『日本
山名辞典』
三省堂、2004年4月。
ISBN 438515404X。
『アルペンガイド11 中央アルプス 御嶽
山・白
山』
山と溪谷社〈ヤマケイ・アルペンガイド〉、2009年6月。
ISBN 9784635013598。
『白
山 荒島岳』昭文社〈
山と高原地図 2011年版〉、2011年3月。
ISBN 9784398757838。
関連項目
伊吹
山地
日本の地理 -
山脈と
山地の一覧 - 日本の
山一覧
* 白
山 - 白
山国立公園